神戸市消防局 非公式ファンサイト

サイト内検索

      TOP消防情報館神戸消防について>神戸市の特殊車運用体制






神戸市の救急体制



神戸市では、市内全署所に救急隊を計32隊配置し、314名(2013年9月現在)の救急隊員が活躍しています。
救急隊は1隊3名で編成されており、また神戸市では救急救命士の常時2名乗車が確立しています。
国の基準では1名以上の救急救命士を乗車させる事が目標とされていますが、救急救命士の養成・維持には莫大な費用が掛かり、
大都市でも全隊常時2名乗車を行っている都市はほとんどありません。
神戸市の場合、1991年から救急救命士の養成を開始し、1998年からは救急救命士の全隊常時1名乗車が確立、
2001年からは救急救命士の全隊常時2名乗車が確立されています。
さらに神戸市消防局は救急救命士の処置範囲拡大を目指した「救急救命士の処置範囲に掛かる実証研究」等にも積極的に参加し、
救急救命処置の質の向上を目指しています。
これまでに「包括的指示下での除細動(2003年4月)」、「気管挿管のできる救急救命士の運用(2004年7月)」、
「薬剤投与(アドレナリン投与)のできる救急救命士の運用(2006年4月)」を開始し、
神戸市では気管挿管と薬剤投与の両方を実施できる
「気管挿管・薬剤投与認定救急救命士」を引き続き養成していくとの事です。
現在、神戸市には209名(2013年9月現在)の救急救命士有資格者が在籍しています。


2012年度の救急隊出動件数は75,790件で、前年より2,283件増えています。
この数字は2004年度の65,643件と比べて約1万件増えたことになり、
近年の救急需要の増加が顕著に現れています
内訳を見て見ると、75,790件出動したうち、搬送人員は63,140人。
またそのうち軽症者は36,106人と、半数近くが軽症であることがわかります。
現在全国で
「救急車の適正利用」が叫ばれています。
本当に必要な人に救急車が行き渡るよう、協力していきたいですね。


1日あたりの出動件数は、平均にして約208回ほど。これは7分に1回の割合で救急隊が出動していることになります。
1隊あたりでは1日約6〜8件、多いところでは10件前後の出動があります。

救急隊は通常、灰色の救急服を着用していますが、救急出動時には水色の使い捨て感染防止衣を着用します。
感染防止衣は上下とも用意されており、原則として上下共に着用しなければなりません。
また、感染防止衣は不織布で出来ていて使い捨てのため、血液が付着すれば無条件で廃棄することになっています。
平成22年からは、ポケットの内容物落下防止措置や背中部分に通気口が設けられた、
新しいロゴデザインの感染防止衣に変更されています。
さらに平成26年現在、反射材が取り付けられた新型感染防止衣が配備されている事を確認しています。





通称:BLUE-CAT(ブルーキャット)
福知山線脱線事故を教訓に、2006年10月1日、神戸市は全国で初めて大規模災害対応救急隊を発足させました。
この部隊の通称であるBLUE-CATは、救急医療のシンボルカラーである「BLUE」、
そしてコマンド・アンビュランス・チームの頭文字である「CAT」を組み合わせたもの。
その名の通り、青色のヘルメットを被った救急指揮隊です。

1隊4名で、全員が経験豊富な救急救命士で編成されています。
発足当時から水上消防署に配置され、昼の間(9時〜17時半まで)は市立中央市民病院に待機し、
中央市民ドクターカーとして運用されています。またこれは救急救命士の病院研修を兼ねたものでもあります。
もちろん通常の救急事案にも一般の救急隊と同様に出動しますが、部隊の特性上、一般救急出動は水上管内のみに限られています。
そしてひとたび大規模災害が発生した際には、救急隊や医療チームの司令塔として活動を行います。

[災害時のBLUE-CATの主な活動]
救急指揮所を開設し、負傷者情報や医療情報などを取りまとめる。
現場に集まった各地の救急隊、DMAT等の医療チームに、負傷者や事故の状況を説明し、任務分担を調整・指示する。
医療チームを救助ポイントへ誘導し、救助隊の救出活動と救命処置を同時進行で実施する。
医療チームと救急隊のトリアージや、救護所内での処置がスムーズに連携して出来るよう、調整・指示する。
現場にパソコンを持ち込み、「兵庫県広域災害・医療情報システム」を使用して搬送先を指示する。


   











神戸の救急車といえば、この「愛MEDIC KOBE」の文字が有名。
トヨタハイメディック標準の「HIMEDIC」表記のままだと
姫路(HIMEDI)に誤認されるかもしれないと言う事から、
高規格救急車導入当時に一般公募で決定しました。




神戸の救急車は、現在すべて「トヨタハイメディック」。
ハイエースをベースとしたこの車は車内空間が広く、
高度な救命処置を行うのに適しています。
ただその大きさから、神戸特有の狭い道には一苦労。














            








当HPに掲載されている全ての画像・動画の著作権は、原則として管理人(神消北33)に帰属します。
なお、ご提供画像の著作権に関しましては、各画像提供者様に帰属致します。
当HPの全部、又は一部について、私的利用、引用などの著作権法上認められている適切な方法で利用する場合を除き、
管理人(神消北33)に
無断で複製・転載・編集することは一切禁止します。