誤字脱字 チェック 2010/9/22 情報更新 2010/9/22 TOPへ 神戸消防へ |
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神戸市の管制体制 |
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神戸消防の消防管制室は市役所3号館2階に設置されており、13名×3交代、24時間365日体制で業務を行っている。 通報の受信から、聴取、予告指令と本指令、無線交信、部隊統制、情報収集、火災情報の提供など、任務は多岐に渡る。 それら全てを迅速に行う、いわば神戸消防の頭脳とも言える場所が、この消防管制室だ。(他本部では通信司令室とも言う) 通常時は5〜6名の管制係員が、昼間は1〜2時間交代、夜は約4時間交代で管制業務を行っている。 管制室について 管制室中央には5台の指令台が設置されており、ここで119番通報の受信と無線交信を行う。 その後方には管制室全体を統制する監督席があり、監督者が各指令台をモニターし、必要であれば指示を出す。 また、対応に困る通報者(苦情や喧嘩腰など)は、この監督席に座る監督者(上司)に引き継がれる事がある。 監督席の横には無線交信だけを行う無線台があり、災害発生時には2人の管制係員が無線台に就いて無線交信を行う。 火災等の災害を受信した場合は、必要最低限の情報を聴取次第、隣に座る管制係員がそれを見て予告指令を流し、 聴取が完了次第、基本的には実際に通報を受信した係員が本指令を流す形式になっている。 この時点で火災情報案内(ウーカンテレホンサービス)の録音も行い、市民に災害情報の提供を行っている。 火災や続発災害等が発生した場合は、交代で休憩している人を呼び出し、増員して対応する。 管制係員について 管制係員は消防局司令課に所属する消防吏員で構成されている。もちろん、全員が現場経験者である。 そのため管制係員になるには、数年の現場経験を積んでいる必要がある。あとは自らの希望か人事異動で配属となる。 配属後は研修などを受けた後、数年間の業務に就くことになる。何年間行うのかの決まりはなく、人それぞれである。 通報件数について 昨年度(平成21年)の119番の総受信件数は18万3014件で、平成20年に比べ2906件の増加となっている。 実際この件数の中で緊急対応が必要であったのは7万3176件で、およそ市民の21人に1人が119番通報を行った事になる。 その内訳は救急通報が6万6298件、火災通報が1147件、その他災害通報が1705件、他本部転送が539件、 救急隊との連絡用が2349件、消防隊との連絡用が1138件となっている。 他に通報件数の多くを占めているのが、訓練や通報テストによる通報の、5万7249件。病院照会も2万1716件となっている。 業務内容は主に、
管制室の今後について 現在使用している管制室は平成7年4月から運用を開始したもので、15年以上使用している事になる。 さすがに15年も使っているとなると老朽化も著しく、指令システム自体も近隣市とは比べものにならないほど古い物で、 決して使い勝手は良くない。さらに平成7年1月の阪神淡路大震災の影響も受けており、耐震性にも不安がある。 そこで、消防無線のデジタル化と危機管理室との統合に伴い、平成24年に新しく建てられるビルに移設される事になった。 指令システムも最新の物になる予定で、車両の位置がリアルタイムで地図上に表示される様になったりと、大きく進歩する。 (現在のシステムでは車両位置をリアルタイムで知ることは出来ず、目的地に到着次第、毎回「位置登録」をする必要がある。) が、しかし、なんとも残念な事に、出動指令が全て合成音声になってしまう。確かに聞き間違いを防ぐと言う意味や、 確実に伝えると言う事では良いのかも知れないが、管制員にとっては自分の声で指令を出すというのが誇りであり大事な仕事。 これが無くなってしまうと言うのは、管制員からしても大変残念だそうだ。 しかしまだこのタイミングで良かったと言うべきであろう。数年前の合成音声指令を導入している消防本部では、 本当に何を言っているのか聞き取れない。音声のつなぎ目やイントネーションがばらばらで、完全な失敗作であると言える。 だが最近の合成音声はかなり品質が向上しており、非常に聞き取りやすい。あとはメーカーごとの差による程度である。 神戸市の採用するシステムがどういった物なのか、男声か女声かなどはまだ未定であるため、今後の情報に注目だ。 また、今回の更新で周波数がデジタル化により現在の150MHz帯から260MHz帯に移行するため、無線の飛びが悪くなる。 そのため、また新たに数カ所中継局を増設する事になる。予定では東灘区にも設置されるとの事。 以下は消防管制室の写真と説明。 |
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